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画面に結果を表示しよう!

前回の章でこのような書き方をしたくなった人 もしくは してしまい結果が表示されなかった人がいたのではないでしょうか?

出力されない
実はJupyter Notebookの仕様で一番下の計算結果は何もしなくても表示されるのですが,途中の計算結果は表示されないのです.
このため,最後の問題の結果である71しか表示されません.
では,途中の結果がほしいときにいちいちセルを変えて計算を行わなければいけないのかと言うとそうではありません.
print関数という画面に文字を表示してくれる関数を使うことで計算結果を出力することができます.
先ほどのコードをprint関数を使って直してみます.すると…
出力される
無事に途中の計算結果も表示することができました! 実はjupyter notebookはお節介で最後の行に関しては出力をしてくれるのですが, コマンドプロンプトなどからPythonを実行すると,print関数を使わないと計算だけして出力をしてくれないということになってしまいます. これを避けるために今後は最後の行であってもprint関数を使うこととします.

実際のプログラム

実はこのプリント関数は数値だけではなく文字列も表示してくれます.
試しに「Python入門」と出力させてみます


print("Python入門")
このコードについて,一つ注意点があります. 文字列を出力したい場合は出力したい文字列を "(ダブルクォーテーション) または ' (シングルクォーテーション)で囲んでください. 囲まないと以下のようになります.
エラーメッセージ
Pythonは"" や''で文字を囲むことによって文字列と変数を区別しています. そのため,""や''で囲まないと文字を変数と勘違いし,定義されていませんというエラーが出るのです.
ちなみに文字列についても + が使えます.文字列に + を使うことで文字列を結合することができます. 当たり前と言えば当たり前ですが,同じ + 演算子でも数値に対してと文字列に対しては違う働きをします. + を使って「Python入門」と表示してみます.

print("Python" + "入門")
実行してみると同じように表示されましたね.

さらにprint関数は複数の文字列や変数を出力することもできます.
print(引数1,引数2) と書くことで引数1と引数2をまとめて出力できます.
このことを利用してxに100を代入して,xに何が格納されているのかを出力するプログラムを書いてみます.


x = 100
print("x:",x)
    
出力の見栄えが良くなりましたね.

演習問題

print関数を使って「Hello World」と出力してみましょう.

演習問題の解答例


print("Hello World")
" の付け忘れに気を付けましょう.

今回は画面に文字を表示する方法について解説しました. 私たちがコンピュータの計算結果を確認するのに必須な知識になるのでしっかり覚えてくださいね. 次回は入力に応じた出力をするプログラムについて解説します.

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